2014年10月11日土曜日

大江健三郎 主語 述語



あなたは、忘れるために本を読むのか

大江健三郎さんは13歳からずっと、読書ノートを付けているそうです。そのきっかけを次のように回想しています。


カードをつける習慣は子供のころできた。生まれ育った四国の村に図書館はなく、公民館に村の人が寄付した本が集められていた。

1年間、ほぼ毎日通いそこの本は全部読んだ。家に帰り「お母さん、ぼくは公民館の本をぜんぶ読んだ」と言ったところ公民館に連れて

いかれた。

適当に取り出した1冊の最初のページを母が読み、あとを続けるよう促された。「最初の1冊はたまたま覚えていたが、その次、わからない。はい次、わからない。すると、あなたは何のために本を読むのか、忘れるために読むのかと言われた」

これはいけないと思って、カードをつけるようになった。


1冊読むと、自分がどう思ったかを記し、大切な行を抜き書きする。13歳から今も続く習慣だ。「読むワザ」(『朝日新聞』2010/01/01

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